重井中学校の体育館が1日美術館になりました。

アメリカ、ニューヨーク在住の日本画家、福井江太郎画伯を講師に迎え、絵画教室を開催しました。福井先生が、画家を目指されたきっかけや作品鑑賞のポイントについての話を聞きました。

ライブパフォーマンスの動画です。

ライブパフォーマンスでは、筆を使うのでなく、手に墨をつけて、ダチョウの絵を描かれました。

福井先生の息づかい、真剣さ、集中力、汗…。生徒や保護者・地域の皆さんも感動しました。

静寂の中で、ダチョウの姿が描かれていきます。手に墨を付けてみごとに描かれていきます。

 h27kaigaten4

絵画展覧会をご支援いただき、福井画伯を紹介いただいた方から挨拶いただきました。
今の中学生の時期に本物に触れ感性を磨いてほしい。世界16ヶ国で仕事をされてきた経験から、将来、色々な人たち(国内だけでなく外国の人)と仕事をする上で、コミュニケーションをとるには、豊かな感性と想像性が大切になります。

 

研修生

インドネシアから技能習得に来られている研修生を紹介いただき、仕事に対する誠実さ、国の親に仕送りをしていること、毎週日曜日には語学研修をしていることなど日本人が学ぶべき姿勢を話していただきました。

ダチョウの絵を見て感じることについて、生徒から丁寧に聞き取っていただきました。ダチョウは何頭いるか。どのダチョウが気になるか、その理由は?

絵と向き合い、話し合って下さい!絵はしゃべりますよ!
鑑賞のポイントを教えていただき、名画を鑑賞しました。

白い紙に、墨を指先から、ポタリポタリと落とされたかと思うと…。スーッと曲線…。そして、ダチョウの姿に!

体育館の壁、360°名画でいっぱいになりました。

幼い頃、絵を描くのが楽しかったはずです!それがどこからか楽しくなくなり苦手になってしまったのですね!
なぜ、そうなったか、丁寧にお話しいただきました。

日本を代表する画家の名画を地域の皆様方も鑑賞していただきました。

生徒の感想(一部)

  • 「絵が下手だったから、美術が嫌になったけど、話を聞いてもう1回好きになれるかなと思った。」(1年)
  • 「ダチョウを見て、もやもやしていた気持ちを絵にぶつけたり、美術には答えがないなど、絵は実際存在しないものを自由に描けるなどの話を聞いて、美術にもっと興味が持てたような気がします。美術って楽しいなと改めて思いました。」(2年)
  • 「なんかすごく感動しました。『絵はしゃべる』ということをはじめ聞いたときは少し笑ってしましましたが、先生のお話を聞いていると、本当に絵はしゃべるんだなぁ、とか、ほかの人にはどう見えているか少し気になりました。」(3年)
  • 「あれだけの絵を描くのに、あんな大汗をかいていて、すごく精神をつぎ込んでいるように見えた。こんなに作品一つ一つに気持ちを込めて描いているので、本物の画家はすごいなと思った。」(1年)
    「下書きも何にもなくてすごいと思った。ただ単に描いているんじゃなく、ちゃんと奥行とかもあって見入ってしまった。」(2年)
  • 「手を使って絵を描くことにはもちろん驚いたけど、もっとびっくりしたのは1枚の絵を描くことにあんなにも体力を使うのかとびっくりしました。」(3年)
  • 「筆でなく、手で描くことに驚きました。最初は点々だったのが、形に変わっていくことに驚きました。」(3年)
  • 「清水規さんが描いた『赤富士』という作品がいいと思いました。理由はとても立体的で、きちんと影をつけていて、濃いところと薄いところがはっきりしていてよかったからです。」(1年)
  • 「福井さんのたくさんのダチョウを描いた絵がすごいと思いました。一つ一つ細かく描いていて、一羽一羽の目の光や足の方向など本当に細かくなっていたので、本当にすごいと思いました。」(2年)
  • 「一番気になった作品は草間彌生さんのかぼちゃです。もともと草間さんはテレビなどで見たことがあるので知っていて、草間さんの絵のような個性的な絵に興味があるからです。草間さんの本物の絵を見ることができたので本当にうれしかったです。」(3年)

福井江太郎画伯から生徒たちに色紙を頂きました。

h270603hukuigahaku_sikisi