関西支部支部長・金子征二郎(S39年卒)
 「因島市が消える」。そんなバカな。噂では聞いていたが、来年の1月10日には、現実になる。故郷を遠く離れている者にとっては、寂しい、情けない。 関西支部にも大変不幸なことが起こりました。レク企画や総会運営で大活躍。さらにアウトドア同好会の会長として、バス旅行やハイキングであっちこっち連れて行ってもらった30年卒の小林弘さんが、昨年夏急死されました。大きな体、すこぶる健康でビールが大好きだった記憶が蘇ってきます。悲報を聞いた誰もが「信じられない」。

能登半島ロイヤルハイライト2日間
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 冥福を祈ることしかできない日々を送っていると「金子さ~ん、ハイキングか旅行に連れてって~」と、電話が何本もかかってきました。アウトドア同好会が自然消滅した形になり、今後のことが気になったのでしょう。遊び好きの多い関西支部のメンバーですから、定期的に開催していたハイキングや一泊旅行などが中断するとむずむずしだすのでしょう。今度の新年会はどこがいいかなと思っていたところ、新聞広告のJTB旅物語「能登半島ロイヤルハイライト」が目に飛び込んできました。ひと月遅い新年会にピッタリだ。
 温暖な因島育ちの人が厳寒の能登半島めぐり。寒いときには寒いところへ行ってみるのも面白い。走行距離はほどほど、しかも料金は安い。バス1台を貸し切り状態にすれば完全に同窓会プランになると確信し、役員会に諮って2月19~20日に実施を決定。
 先着順45名で募集したところ、35名まではすんなり応募があったのですが、あと10名がなかなか集まりません。今回は無理に誘わないことにしたら、伸びが悪く37名の参加にとどまりました。結果的にこれが失敗。
 当日は申込者が多く、ツアーバスは7台の大盛況。危惧したことが現実になり、同じバスに一般客が6名乗り込んできました。一般客も迷惑だったでしょうが、わずか6名のために貸し切りにならず、我が物顔で因島弁を話せない辛さ。分かってくれますか。
 名神・北陸高速を快調に走り、豪雪地帯・福井を通過。石川県に乗り込み、加賀うるし蔵で、豪華な漆塗りを見学し目の保養をしたあと、さあ待望の能登半島へ。まず千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイを満喫。知る人ぞ知る千里浜。きめ細かく、ぎゅっと締まった砂浜。因島では到底想像できない。日本海の荒波が打ち寄せるなぎさを大きなバスでドライブ。
 能登半島の真ん中あたりに位置する能登ロイヤルホテルに早めに到着。リゾートホテルらしく大きめの部屋でくつろぐ人、温泉へまっしぐらな人、それぞれに一息ついた後は、楽しい食事。大きな宴会場にど~んと並んだズワイ蟹、タラバ蟹など15品の蟹料理をはじめ、能登の名産品30種類が食べ放題。他の団体は早くもガツガツと蟹にかぶりついている。私たちは上品なのか、おっとりと会場に現れ、スマートに召し上がる人が大半でした。
 翌日は、日本で一番有名な輪島の朝市へ。雪がドサッと積もってなかったが、寒さに震えながら海の幸、山の幸を心ゆくまで買い物を堪能。
 雪の能登を求めてきたのに、ちょっと物足りない思いをしていたところ、断崖、絶壁の能登金剛、巌門では凄まじい吹雪に遭遇。驚きと喜びの入り混じった微妙な笑顔が印象的でした。関西支部には善行者が多いのか、集合写真を撮るときは雪がピタッと止み、みんなニッコリ。
 旅行は楽しく、体調を崩す人もなく順調に終了しましたが、せっかく因島から参加していただいた竹中啓修会長の挨拶する場面や、全員が集まって新年会らしくすることが、出来なかったのが残念でした。次回はもう一工夫しますので、これに懲りずに大勢の参加をお待ちしています。
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