2006年1月10日因島市は尾道市と合併します。
 因島市は、来年1月尾道市と合併し、50余年の市の歴史を閉じることになりました。これまでの経過を振り返ってみると、2001年1月に尾道市とは、周辺の2市3町(尾道市、因島市、御調町、向島町、瀬戸田町)で合併の検討を始めましたが、因島市では市民アンケートの結果、瀬戸田町との合併を望む声が多かったことから、同年9月に瀬戸田町との1市1町で合併の検討を進めることになりました。

 その後、瀬戸田町が三原市との合併を表明し、一旦協議は頓挫した形になりましたが、因島市と瀬戸田町で住民発議による住民投票が実施され、賛成多数で法定合併協議会の設置が決定し、正式に合併協議を行うことになりました。しかし、両市町の協議はまとまらず、瀬戸田町が合併協議会からの離脱を表明したことから、事実上、合併協議は再び頓挫することとなりました。
 その後、因島市は2004年11月に、瀬戸田町は同年12月に、それぞれ尾道市との合併を目指して法定合併協議会を立ち上げ、約4か月の協議を経て、今年3月には合併協定書に調印し、両議会の議決をもって、正式に合併することが決まりました。合併後の新市の名前は「尾道市」となることが既に決まっています。
 合併は、時代の要請であり、地方分権と地方財政の基盤確立のためにも自然な流れではありますが、合併により住民生活が不便になったり、地域経済が衰退したりすることのないようにしていかなければなりません。因島は、来年1月、新生尾道市の中で、さらなる発展をめざして再スタートします。
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広島県東部の状況 2005年6月現在
 一方、因島市と日常生活圏内にあり、地域経済でも深いつながりをもつ、上島諸島の4町村(弓削町、生名村、岩城村、魚島村)は、2004年10月に合併し、上島町(かみじま)となりました。
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上島町:2004年10月合併
 また、瀬戸内しまなみ海道周辺の愛媛県の11町村(上浦町、大三島町、伯方町、宮窪町、吉海町、関前村、波方町、大西町、菊間町、玉川町、朝倉町)は、2005年1月に今治市と合併しました。
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今治:2005年1月合併
 このように、因島市も含め周辺の市町村は、平成の大合併により大きく再編され再出発することになりました。今回の合併により広島県では、86あった市町村が、2006年3月末までに、23の市町に減少する見通しとなっています。
内海造船ととニチゾウアイエムシーが合併
 内海造船因島工場が、平成17年1月1日に内海造船とニチゾウアイエムシーが合併し新生内海造船として新たに出発しました。新生内海造船は、新造船・修繕船・陸機事業の3本で事業展開を行いますが、この中でも、新造船事業については内海造船として、因島工場をメイン工場にすべく平成17年度に新造船建造のための省力化設備投資(超20億円)を行い、平成18年度から2,500TEUコンテナ船をシリーズで建造します。因島で本格的な新造船の復活と位置づけ、経営基盤を強化していきますので同窓会の皆様におかれましては、今後とも暖かいご支援をいただきますようお願いします。
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土生町の住宅火災後、街づくりに向けて頑張っています。
 昨年の5月2日未明に発生した、土生町新生区集合住宅火災によって被災した私たち42世帯83人のメンバーに対し、消火活動への協力や多くの方々から心温かな支援物資・義捐金をいただき、紙面をお借りしまして厚くお礼を申し上げます。有難うございました。
 がれ木の撤去や将来の街づくりを模索するため「罹災者の会」を設立し、皆様からお寄せいただきました1千万円を超える義捐金につきましては、撤去費用や新しい街づくりに向けた測量費用に充当させていただきました。
 アンケート調査を基にした因島市の新たな街づくりの復興計画を実現するため「土地利用改善協議会」を設立し街づくりを進めています。おかげさまで、今年中には、4メートル道路と下水の整備が完了しますが、平行して住宅の建設も始まっています。
 全体の土地面積と道路(共用面積)との関係で、今まで住み慣れたこの地に住める人は、20戸程度の半数になりますが、みんなで災害のない街づくりに向け頑張っています。ご支援ありがとうございました。(被災者一同)