同窓生の皆さん、お元気ですか。元気が何よりです。それにしても、景況は一向に冴えませんが、こうしたご時世こそ健康なからだと、あの青春時代を同じうした同窓生の 「エールの交歓」が欠かせません。情報発信のパソコンを叩きながら、そんな想いが沸いて来るのですが、如何でしょう。

 同窓生交歓に就いては、東京でもそれなりに手応えを感じ始めています。例えば今年2003年4月、東京・日本橋の高島屋美術画廊にて金山桂子展(個展)が開かれた。3回生(昭27卒)の金山さんは今や日展、光風会で存在感を大きくされてご活躍中で彼女の作品が放つ芳醇な香りと静認な美に魅かれて多くの同窓生が足を運ぶこととなった。馴染みの顔が集い、画家を囲んで輪ができ、絵の話、因島のこと、学校のことと話に花が咲いた。最終日に合わせて同期会が用意されていたのは言うまでもない。
 「同期会」という言葉には何かしら郷愁をくすぐり和みへ誘う響きがある。青春讃歌であり、仲間意識への親しみがこもる。6回生(昭30卒)の岡松良右君は「僕らの横の連絡はよく取れているんですよ。1本の糸で結ばれているように」 と自慢して慣らない。昨年2002年秋も柴又帝釈天に集合。1日を楽しんだ(写真)我々の5回生(昭29卒)も負けてはいない。同じ昨秋、渋谷でフランス料理にワインと洒落込んだ。そう言えば、今年2003年2月、新宿で開催中の因島観光物産展で7回生(昭31卒)の平山邦雄君に遇ったら、物産展を覗きに行こうと呼びかけてその日に同期会を招集していたっけ。最近、便りをくれた大薮猛君によると、「ついこの前、同じ高校、昭和14年生まれ組よ、集まれ、と連絡を取り合ったら、なんと18名が上野に集合しました。
 「全体」は「個」の集合体である。活気に満ちた「個」の集まりは当然「全体」の動き、活力によい影響を与える。従って、個の同期会が集まって成す同窓会の「全体」を考えれば、東京支部の活動まさに盛んになり、である。要は、そして肝心なことは何を目指して集まるか、その「機縁」たぐりこそ大事である。の結論にたどり付く。機縁たぐりには情報が欠かせない。どうぞ皆さんからも情報を沢山入れて頂きたい。情報交差点に立って機縁をたぐり、もっともっと集いたい。集うは賑わい。そんな賑わいが創り出す″満ち足りし時″を同窓生とできる限り共有したいと願っている。

東京支部長 中空善彦(昭29卒)
因島高校同窓会報4号(2003年)より