関西支部長・村上福造(S33年卒) / 同事務局長・村上晋(S40年卒)
 因島高校同窓生の皆様、節電と猛暑の板挟みにも負けず、ご健勝にてお過ごしのこととお察しいたします。先般、潮の香がどこか郷愁を誘う港町神戸での、第12回関西支部総会には公私ともご多忙のところ、ご出席下さり誠に有難う御座いました。

関西支部総会にてS34年卒の出席者と「ひまり」の二人

 総会準備の際に、人智の及ばぬ未曾有の東日本大震災があり、連日テレビでの津波被害の惨状や原発事故に心が萎えましたが、支えあう心と絆は同窓会から発信と奮起し、役員一丸となり無事開催にこぎ着けることが出来ました。

 当日は遠路にも拘わらず、来賓の皆様始め因島本部、東京支部、広島支部の多くの同窓生の皆様に、ご出席頂き盛大且つ感動的で有意義な総会が出来ましたこと、深甚なる感謝の念を申し上げます。会場は懐かしい友との3年ぶりの再会や、藤原紀香さんが絢爛豪華な結婚披露宴をした場所でもあり、興味津々に早くから、ロビーは華やかな歓喜に包まれました。しかしながら、今までは常連であって当会の一翼を担っていた、旧女学校のお姉さま方が極端に少なくなり、一抹の寂しさを覚え、世代交代の切なさを痛感致しました。
 総会は定刻に始まり、村上忠(37年卒)、宜野座愛子(44年卒)両氏の軽妙な司会と金子(39年卒)支部長の手慣れた議事進行により、つつがなく終了。

 来賓を代表して小江(40年卒)会長の挨拶で、昨年、因島高校も輝かしい創立90周年を迎え、地域に根ざした高校とし定着しつつある事や、校長先生の高校現状報告では、因島高校の進学率、偏差値も向上し、生徒の学習態度や品行も良くなり、入学志願者も多くなったとの話に、同窓生の皆さんは一番元気付けられたことと存じます。これも偏に故郷、母校を愛する学校、教育、本部同窓会関係各位の、地元活性化に邁進して頂いた賜物と拝察し衷心より感謝申し上げます。

 講演「恒心を求めて」では、岡野徹(33年卒)氏の人生の指針となる話や、人の出会いの大切さ「水は方円の器に従い、人は善悪の友による」(中国の漢詩の一説)等、意義ある講和だったと思います。(本の売り上げは全額被災地に寄付されました。)
 懇親会の乾杯で岡野照先生が、古川校長先生の赴任により、因島高校も一変に有名校の仲間入りの話に、安堵の笑いが広がり楽しい会食となりました。食事やお酒もすすみ、故郷を機軸とした先輩、後輩、友人知人と忌憚の無い会話や、思い出のページを紐解きながら元気な出会いを喜び合い、より一層の親交を深めて頂いたと思います。そして、今後のひまりの活躍を願ってのライブ、中納田鶴子(32年卒)さん指揮の皆で歌おうでは懐かしく心に沁みる歌に、帰らぬ日々に想いを馳せ、旧情にし浸りつつあの頃の風景が蘇ったことと思います。

 さて此の度、関西支部の設立当時より本会発展の為、永年に亘り献身的な努力をして頂き、卓越した指導者の金子前支部長さんが今期で勇退され、今後は関西支部の重鎮として、ご指導、ご鞭撻して戴くことになりました。前任者の功績を汚さぬよう、奮励努力する所存で御座います。同窓生の皆様、益々のご支援、ご協力よろしくお願い致します。

わが母校未来永劫に栄えあれ若人達の学び舎として