「旧因島高校」跡地に「幼・小・中の一貫校(仮称=因南学園)」の建設を計画
 尾道市教育委員会は、「旧因島高校(土生町)」の跡地利用について、因島南部地域に幼稚園から小・中学校と12年間の一貫教育をする「因南学園(仮称)」を建設し、2009年度に開校する方針を決定した。
 設置方針によると、2007年度から2年間で新校舎を建設し、因南地区(三庄・土生・田熊)の小・中学校6校と土生幼稚園をひとつに統合し、旧因島高校の跡地に因南学園(仮称)を新築する。

 教育委員会は、「就学前から小中一貫教育を実施し、児童生徒により良い教育環境を提供することを目的にし、地域の教育力を活性化するとともに、成果を尾道市のモデル校として構築し、全国に発信できるパイオニア校を目指す」としている。開校時の生徒数は、小学校=458人、中学校=253人、幼稚園=2学級が予定されている。なお、尾道市の18年度予算の中に、解体・設計費用として2億2,300万円が計上されている。
H13年度からH23年度の間の全校児童数減少割合を各学年人数に乗じてH33年度を算出した。

200608270007.jpg 200608270003.jpg
200608270005.jpg 200608270004.jpg
解体が始まる旧因島高校跡地

島で生まれたことに「自信と誇り」を、そして元気を!ポルノグラフィティ ふるさとで「無料公演」を開催
 日本のポップス界をリードする「ポルノグラフティ」(ボーカル=岡野昭仁、ギター=新藤晴一 ともにH5年卒)NHK紅白4回出場」は、昨年11月22・23日の両日、因島市民会館に地元の小・中・高校生を招き無料ライブを開催した。
 今回の「無料ライブ」は、二人の古里である因島市が、1月に尾道市に編入合併され、「市」がなくなることを聞き、「ふるさと因島が大好きで勇気をもらっている恩返しに……」と開催されたもので、小学生との合唱や、因島高校の現役バンドとの共演も行われ、来場した児童・生徒に勇気と感動を与えた。
 また、二人はこの中で、「因島にはきれいな海や山があり自慢だ。これが自信や誇りとして後押ししてくれる。都会人に負けんように頑張っていこうや」と呼びかけた。
 この模様は、NHK・BS放送で「ポルノグラフティIn因島……愛が呼ぶほうへ」と題し、二人の素顔や、母校である因島高校なども紹介された。
中学生とポルノ

昨年11月に行われた因島高校卒業生の
岡野・新藤コンビ「ポルノグラフィティ」因島里帰りライブ

島の隆盛を再び。造船業界の「男装の女親分」麻生イト生誕130年記念展
 大正から昭和の中期にかけて因島の造船業界を中心に活躍し「男装の女親分」として知られ、今東光の小説「悪名」の登場人物のモデルとなった実業家、麻生イトを偲ぶ生誕130年記念する「イトと造船の島」展が開催された。
 記念行事として、大正時代の町並みや造船所の写真展。ゆかりのはかまなどの展示。仮装パレードやイトさん煎餅なども振る舞われた。
 イトは、20代後半に因島に移り住み、造船関連の解体業や人材派遣などに乗り出し、麻生組を設立し島の下請けを仕切った女性実業家。旅館も経営する傍ら、私費を投じた排水溝や幼稚園の整備など地域の振興や発展にも力を注いだ。
 最近の造船業は、海運界の好況の影響を受け、5年程度の仕事を有し活況を呈しているが、商店街は、後継者問題などからシャッターを閉じた店や、駐車場に転用された土地などが目立ち始めている。
200607100001.jpg
着工から31年、しまなみ海道=全通 生口島道開通……尾道-今治間20分短縮
 広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ、瀬戸内しまなみ海道(59.4km)のうち、未開通だった生口島道路が4月29日開通した。
 生口島道路は、国交省が国道のバイパスとして1999年12月に着工してから、300億円をかけて整備してきたもので、これまでと比べ所要時間が20分程度短縮される。(通行料=普通車4,700円以前と変わらず)
 31年の歳月を経て全線開通となり、尾道-今治間が50分で結ばれたが、「正式な全線開通」は、大島道路への緊急進入路の整備が終わる10月頃の予定である。
20060827023449.jpg
「船」の建造技術を確実に後世へ!因島の技術センターで若手を育成
 国内の造船界は、中国の特需を背景とした建造意欲に支えられ、鋼材などが値上がりする悪条件もあるが、当分の間は「利益なき繁忙」が続きそうである。
 日立造船因島工場内にある「因島技術センター」では、熟練した技術を持つ団塊世代の退職を前に、造船技術を次世代に伝えようと、全国に先駆け、因島周辺の会社と行政が運営協議会を設立させ、溶接やガス切断などの初歩技術を教えて、今年で7年目を迎えている。
 これまでに340人が研修を終え、各作業場に巣立って行った。18年度は高校生・大学生を中心に49名の人が技術の習得に取り組んでいる。
 さらに、日本財団や中小型造船工業会の協力を得、船底や船首・尾の曲がり部分を「ガスの熱と水の冷却」によって造形する「ぎょう鉄」技術も加わった専門技術研修コースもスタートさせている。

因島「鏡浦の花崗岩質岩脈」県天然記念物へ
 鏡浦町の厳島神社裏手海岸の東に面して、岬の突端にある花崗岩質岩脈が県の天然記念物に指定されました。
 岩脈は最大幅約2メートル、長さ約120メートルで、白色。約9000万~8000万年前、マグマが堆積岩に割って入り、冷えてできたもので、ランプロファイアーの岩脈が巨晶花崗岩の岩脈を垂直に切って貫入している。地質学的にきわめて興味のある露頭とされている。干潮時には詳しく見ることができる。
20060827023456.jpg