213.因島岡野敬一市長と高校生のフリートーク(1993年)(05/29 14:00)


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 因島市政40周年記念・いんのしま市勢要覧(1993年/平成5年10月20日発行)の「因島を語る・市長と高校生のフリートーク」に因島高校卒業生が載っていたので掲載させていただきました。このフリートークは同年5月29日に収録されたものです。

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 出席者は左から宮地玲輔くん(当時因島高校3年生)、司会の山口ゆきさん(フリーアナウンサー)岡野敬一氏(当時市長)、村川由美子さん(当時因島北高校3年生)です。

働く場と楽しむ場がほしい

司会 現在、お二人は高校3年生ということで、進路の決定に関して大事な時期ではないですか。

宮地 そうですね、一応理数系のクラスにいるので、薬学部に進んで将来は薬剤師になれたらいいなと、漠然と考えています。大学は関西方面で、就職もたぶん、そちらですると思います。

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村川 私は広島県内の情報処理関係の大学に進みたいです。でも学生寮があることが条件なので、岡山や山口の大学になりそうです。就職の場が因島にはないので、大学卒業後も帰らないと思います。

司会 市長、若い人の働く場がないという意見が出ましたが…。

市長 確かに若い方の職場が少ないこと、娯楽がないことは以前から指摘されています。昭和60年まで因島市の産業は造船業が90%以上を占めていましたが現在は50%以下になり、代わって多種多様な産業が導入されましたが、どれも規模が小さく、雇用機会も思うように広がっていないのが現状です。同時に人口が減少しつつあり、しかも5に1人が65歳以上の高齢者です。これら高齢者問題、若い人たちの雇用問題は、当面の重要な課題といえます。宮地君や村川さんはまだまだ若いのでどんどん外へ出て、いろいろな経験をしてください。離れてみて、始めてふるさとの良さがわかったりもしますし。しかし、私は皆さんが帰ってくるたびに「ああ、まちがどんどん変っているな」と実感できるよう、今、努力しています。

司会 現在の因島は高校生の目から見て、住みやすいと思いますか。

村川 島の西側は拓けていてにぎやかですが、東側の椋浦などはまだまだ自然がたくさん残っていて、気がやすまります。また私はスポーツが好きでソフトテニスをしているのですが、もっと気軽に出かけられるスポーツジムのような施設があればいいと思います。それから、普段の買い物は不自由ないのですが、洋服に関しては少し感覚が遅れているので、市外で購入することが多いですね。

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宮地 海あり、山ありで自然に恵まれているし、道路も舗装され日常の買物も不便を感じることはありませんね。学校の校合もだいぶ改善されているし、日々生活環境は整ってきていると感じます。しかし図書館や娯楽施設などはまだまだ足りないと思います。

市長 現在建設中の芸子文化情報センターには、図書館と多目的ホールを設ける予定です。図書館については、県下13市の中では一番遅い取組みになりましたが、その分内容を充実させ、10万冊を収録。水軍の資料も集めるなど特色ある図書館をめざして今、着々と準備しています。一方、多目的ホールで月に1度くらい映画の上映を行ったり、 300〜 400人くらいを収容してパーティーを開催するなど、多彩な使い方を検討しています。その他、温水プールや総合福祉センターなど文化・スポーツ施設の建設計画はめじろ押しで、今まで足りなかった分、急ピッチで整えています。

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宮地 以前、映画館やボーリング場があったのに、次々となくなったので淋しく思っていました。では、今後が楽しみですね。

新空港、西瀬戸自動車遺に寄せる期待は大きい。

司会 それにしても、本年は新広島空港の開港、山陽自動車道の開通、そして将来は西瀬戸自動車道の全通など因島を取り巻く交通アクセスが、大きく様変わりしてきますね。


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